株主・投資家の皆様へ

 株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。

 第28期(2019年12月期)の当社を取り巻く試作・開発市場の環境は、米中貿易摩擦や東アジア諸国の景気減速等に起因する国内製造業全般の不振、特に大手自動車メーカーの業績悪化が報道された頃から急速に悪化の一途を辿りました。

 この市場環境の急変は、自動車産業への依存度が高い当社の鋳造事業を直撃いたしました。その結果、2019年12月期の当社業績は、売上高28億9百万円(前期比8.8%増)、営業利益2億65百万円(前期比 19.6%減)と「中期経営計画2019-2021年」に掲げた目標に対し大きく乖離することとなりました。
このような状況に至り、株主の皆様には多大なご心配ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申しあげます。

 2020年2月末時点において、製造業全体及び試作・開発市場は未だ不透明感に覆われた状況にあります。そのような状況下において、当社が当面注力すべきポイントは、市場悪化の影響が限定的であるCT事業の検査・測定サービスの業績拡大、心臓カテーテルシミュレーター『HEARTROID(ハートロイド)』の拡販であると考えております。

 CT事業においては、産業用CTによる検査・測定サービスのリーディング企業である優位性を活かし、これまで以上にセミナーや講演会等の啓蒙活動を充実させ、認知度向上と更なる業績の伸張を目指します。同様にこれまでの国内外展示会や学会への積極的な出展が奏功し、認知度が著しく向上している心臓カテーテルシミュレーター『HEARTROID』の特に海外における販売強化を推進してまいります。

 また、閑散とした市場の中にあっても「短納期」、「高品質」を強みとする当社にしか製造し得ない技術的難度の高い鋳造案件が存在します。これらの案件を確実に受注し、高精度の製品を供給することで、お客様の試作・開発に寄り添うパートナーとしての信頼獲得に努めてまいります。
 更に、2020年2月に稼働開始した新工場ミーリングセンターの最新加工設備を活用して、内製化を促進し外注加工費の削減を図るとともに、市場環境に対応した体制の再構築及び適材適所の視点に基づく人材活用推進によって、営業力強化と生産効率の向上を実現します。

 当社を取り巻く試作・開発市場環境がいつ好転するのか現時点で正確に見通すことができません。しかしながら、過去の経験則からこの後大きなリバウンドが起こる可能性が高いと推測しております。その際に全事業において大きな飛躍ができるよう、しっかりと準備を行ってまいります。

 なお、昨年発表した中期経営計画のアクションプランは計画的に実行予定ですが、数値目標については見直すことといたしました。市場環境及び事業状況を総合的に勘案し、しかるべき時期に改めて策定及び公表する予定であります。

 株主の皆様におかれましては、今後とも、一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。

2020年3月

代表取締役社長兼CEO渡邊 大知

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