株主の皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。また、平素より当社事業にご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
2025年12月期中間会計期間は、従前からの受注環境の影響も然ることながら、主力の鋳造事業における製造コスト増加が大きく影響し、中間純損失の計上を余儀なくされたことで、日頃よりご支援を賜ります皆様方にご心配をおかけする結果となりました。短期的には原因の究明を進めるとともに、リソースを鋳造事業に集中させることで業績の挽回に向けた取り組みを強化しております。
3Dプリンター事業は、造形出力サービスにおいて、造形機のバリエーションを増加させるとともに、人員を増強し、顧客への提案力と提案スピードの強化を進めてまいりました。その結果、事業セグメントで唯一増収増益を果たしております。
鋳造事業では、受注環境が不安定な中、大型鋳造品や新合金材へのトライ&エラーが続いたことで、製造コストが大きく膨らみ、セグメント損失を余儀なくされました。その一方で、新たなノウハウの獲得と大型鋳造品への準備は粛々と進めており、当下期に向けては回復の兆しも見えております。
CT事業では、産業用CT装置の周知・啓蒙活動を一層強化し、次世代蓄電池をはじめとした、各種製品スキャンニーズの獲得を継続しておりますが、顧客生産品の全数検査・選別といった数量ボリュームのあるスキャン案件が少なかったことで、減収・減益を余儀なくされました。
当社を取り巻く市場環境は、各種コストの高止まりや関税交渉による需要変動、電動化トレンドの揺り戻しなど、先の見通しが困難な状況が継続しておりますが「MADE BY JMC」の理念を通じ、製造業のサービスレベルを超えたサービス提供、経営面での選択と集中を柔軟かつスピーディーに行うことで、難局を乗り切ってまいります。
株主の皆様におかれましては、引き続き当社事業に、ご指導とご支援を賜りたく、重ねてお願い申し上げます。