2024.04.23イベント

建長寺"さわる"模型の製作協力について

当社が昨年より技術協力し、製作が進められていた建長寺の"さわる"模型が完成し、4月21日にお披露目式典が開催されました。

建長寺"さわる"模型は、ユニバーサル絵本ライブラリーUniLeaf(ユニリーフ、神奈川県葉山町、大下利栄子代表)が、視覚障がい者も手で触って歴史的建造物を感じることで、共に旅の感動を分かち合えるようにすることをコンセプトに企画されました。その後、「ささえあい基金」の助成金やクラウドファンディングなどで多くの支援者を獲得し、製作されています。
触った感触で仏殿の形状を認識できる必要があったため、一般的なブロンズ像ではあまり見られないほどの細部まで再現されています。当社では、約30点のパーツから構成される建長寺を組み立てるための設計と加工に加え、意匠面では屋根に再現された細い垂木をCNC加工機で1本ずつ削り出すなどの工程を担当しています。

建長寺仏殿前には式典翌日より常設され、来訪された方が自由に触れられるようになっています。
鎌倉 建長寺にお越しの際はぜひご覧ください。

【製造担当】
鋳造:株式会社キャステム
検討用樹脂模型製作・鋳物機械加工:株式会社JMC

【プロジェクト概要】


目の見える人・見えない人が、分け隔てなく
感動を分かち合える世の中をつくりたい。

ユニバーサル絵本ライブラリ―UniLeaf(ユニリーフ)は、鎌倉・建長寺様ご協力のもと、誰もがさわって楽しめる歴史的建造物の"さわる"模型(ユニバーサル模型)をつくるプロジェクトを始動します。
国の重要文化財にも指定される建長寺仏殿の1/50ミニチュアブロンズ模型を制作し、建長寺境内への設置を目指すプロジェクトです。
今回制作する建長寺仏殿の"さわる"模型は決して"障害者専用"ではありません。老若男女、障害の有無に関わらず、誰でも見て・さわることができるものです。
見えない人はさわって建物の形がわかるようになり、見える人には鳥瞰図といった新しい視点を、"さわる"模型は与えてくれるでしょう。
特に目の見えない人にとって、手のひらから得る情報は非常に重要です。
しかしながら、有名な景色や歴史的建造物も「見る」観光ばかりで、「触れられる」観光はこれまでほとんどありませんでした。
目の見える人・見えない人が等しく"さわる"模型を囲み、喜びや発見を分かち合う、そんな未来をつくるお手伝いをしていただけませんか。


("さわる"模型を鎌倉建長寺から全国へ クラウドファンディングページより引用:https://readyfor.jp/projects/kenchoji

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