光造形品を特殊砂型に埋没し、焼失することによってできる空洞に金属を流し込むという工法。
先端の光造形と伝統の鋳造を組み合わせることで、技術的な制限にとらわれず設計した鋳物を製作する事が可能です。



3年の開発期間
反転回数を減らした納期短縮、ダイカスト材をも使用できる物性を得る事。
これらの要求を満たす試作工法の開発という、無謀ともいえるニーズを3年前にお客様からいただきました。
樹脂試作の反転工法は注型・樹脂型・FRP型等があり、ラピットプロトタイプ工法でも金属焼結がありますが、いずれの工法でも本来の金属物性が得られない、又は反転回数が多く精度低下や日数のロスというマイナス面を持ち、短縮化される製品開発サイクルの重荷となっていました。
光造形一筋であった弊社では実現の為に様々な調査実験を繰り返した果て、試作鋳造に秀でた強力なパートナー有限会社SKE(現合併会社)と出会い、先端の光造形と伝統の鋳造を組み合わることで反転が少なく本来の金属物性を備えた鋳物を製作する事ができる、【Q-TAC 光造形焼失鋳造法】を確立させました。
特徴
光造形を焼失させた特殊砂型を崩壊させて鋳造品を取り出す為、光造形一個に付き鋳造品一個が原則となります。製品形状を埋没するためアンダーカットなど形状制約が極めて少なく、真空引きの鋳湯方法を採用している事から薄肉形状にも対応いたします。
砂型鋳造では困難だったアンダーカット形状に効果を発揮します。
また、精密砂型試作鋳造と併用すれば、短納期で製作したQ-TACを検証材料とする事で、小・中ロット量産を踏まえた設計を精密砂型試作鋳造に盛り込む事ができ、検証から量産までの移行をスムーズに行う事ができます。
ラピッドプロトタイピング(高速試作機)で作る光造形を製品形状となる焼失材料として使用している事。
従来の、『木型作成→砂型作成→鋳込み』の順で行われていた工程で最も時間が必要な部分、木型作成の工程が不要になる事。
これらは従来の砂型鋳造より工程数や製作日数を極端に減らします。必要な日程に一個から、ご発注可能となり、限りある予算や開発サイクルに対し潤滑に機能します。
石膏鋳造より反転回数が少ない為、転写による精度のロスを減らし高精度な鋳物作成が可能です。
ラピッドプロトタイピングの中で製作工程や材料による寸法変化が最も少なく、高精度を誇るシーメット社製の光造形装置を使用し、焼失材料としては特殊材料を使用している事。
焼失材料
特殊砂型に埋没する材料は燃やす事ができれば基本的には製作することが可能であり、様々な材料で製作が行われています。
しかし材料により焼失した際に生じるガスやアッシュ(残留物)または燃焼による膨張が原因で砂型を変形または破損させていた為、あまり実用的な工法としては確立しておりませんでした。
現在では焼失時の残留物が少なく、膨張係数をデータに反映させる事ができる光造形を焼失材料として使用していることや、厳しい条件管理の元に製作する特殊砂型を用いる事でQ-TACを商品として販売可能にしています。






